こんにちは
昨日のブログでスマホ決済に少し触れましたが、
今日になってセブンイレブンが運営する「セブンペイ」が
9月末で撤退というニュースが飛び込んできました。
セブン&アイ・ホールディングスが
スマートフォン決済「7pay(セブンペイ)」のサービスを
9月末で終了する方針を固めたことが1日、分かった。
不正利用の発覚から新規登録を停止するなどして
セキュリティーの強化を図ってきたが抜本対策に至らず
継続は困難と判断した。出典 共同通信社
セキュリティー対策が長期化するということで
撤退を決めたのでしょうか。
ここでは、改めて経営者におけるスマホ決済のメリット、デメリット及び
将来に向けた課題について、解説していきたいと思います。
1.経営者サイドから見たスマホ決済のメリット
それではまず経営者サイドから見たスマホ決済のメリットをご紹介します。
メリットとしては
- 導入が手軽にできる
申込から2週間程度(Pay・Payは1ヶ月程度) - 手数料が安い
通常飲食店などのクレジットカード決済が6%に対して、かなり安い手数料であるといえます。 - 入金が早い
翌日入金にも対応 - キャッシュバック目的で利用が増える
集客ツールとしても使えそうです - 購買データが収集できる
POSレジと同じ役目を果します
以上の5つが経営者サイドのメリットです。
経営者にとって入金が早いというのは魅力的ですね。
2.そもそもスマホ決済とは
そもそもスマホ決済とは何でしょうか?
スマホ決済とは、財布やクレジットカードを持ち歩かなくても、
スマホさえあれば買い物やサービスの利用ができるという便利な支払い方法です。
レジにスマホをかざしたり、アプリでQRコードを読み取る(読み取ってもらう)だけで、
ほんの数秒で決済が完了します。
Suica、Pasmoなど交通系ICを登録しておけば、電車やバスもスマホ一つで乗り降りができます。
ICカードを忘れたり紛失したりという心配もありません。
国内のほとんどの世代でスマホが普及している現代。
スマホ決済は便利で簡単、メリットが多い支払い方法として人気を集めています。
3.コード決済と電子マネー
一口にスマホ決済といっても決済の種類は大きく二つ
コード決済と電子マネーに分かれています。
コード決済(QRコード)
画面に表示されるQRコードを読み取ることで決済が完了する方法です。
このQRコード決済も2パターンあり、
「お店に置かれたQRコードをユーザーが読み込む」パターン(PayPayなど)と
「お店にスマホ決済サービスで発行されたQRコードを読み取ってもらう」(LIMEペイなど)パターンが
あります。
いわゆる「○○ペイ」というサービスはこのコード決済です。
非接触型IC決済
おサイフケータイなどで使用されているFelicaはこの非接触型IC決済です。
スマホを専用端末にかざすことで決済できる方法です。
SuicaやEdy、Apple Pay、Google Pay、などがこちらに分類されます。
スマホにモバイルFeliCaが搭載されていれば
スマホをカードリーダーにかざすだけで決済が完了します。
ただし、スマホの機種によってできるものと
できないものがあるので注意が必要です。
4.スマホ決済の比較
それでは下記の大手6社の比較表をもとに
QRコード(○○ペイ)採用決済サービスと非接触型決済サービスを
比較してみました。
QRコード決済(Pay・Pay,LINE Pay,,楽天Pay)
メリット
- 利用できる店舗数が多い
- キャッシュバックなど様々なキャンペーンを実施している。
- 色々な決済方法に対応している(楽天Pay)
- 入金が翌日(Pay・Pay,楽天Pay)
デメリット
- 決済時の操作が面倒(Pay・Pay,LINEPay)
- セキュリティ(Pay・Pay)
以上の点があげられます。
Pay・PayやLINEPayで頻繁に行われている
キャッシュバックキャンペーンなどに便乗して、
集客のツールとして使っても面白いのではと思います。
セキュリティ面は以前、軽重な不正がPay・Payで発生した経緯があるので
事前に確認してみるのが良いでしょう。
非接触型IC決済(Scuare,Coiney,AirPay)
メリット
- カード決済
- オンライン継続課金(Suqare)
- 中国人向けQRコードサービス(Coiney,AirPay)
- 入金が翌日(Suqare),月6回(AirPay)
- リボ,分割払い対応(Coiney)
デメリット
- Android未対応(AirPay)
- 必ずサインが必要(Suqare)
以上の点があげられます。
この3社のサービスは小規模事業者にはうれしい
小回りの利くサービスを揃えているのが大きな特徴です。
5.スマホ決済の課題とは
すごい勢いで普及しているスマホ決済ですが、今後に向けた課題はあるのでしょうか。
というか課題は当然あります。
- 乱立する決済サービス
黎明期のサービスに共通することですが、とにかく参入業者が後を絶ちません。
後発のサービスは事業を拡大するためにセキュリティなど、肝心な部分が
おろそかになるケースが多々見受けられます。
これからスマホ決済を導入する場合は、自身のサービスの特徴、方向性を
しっかりと見据えたうえで、自社に合ったサービスを選択するようにしてください。 - 操作性
電子マネーに比べ操作の工数が増えているので、どうしても面倒さを感じてしまいます。
この操作性が解消されないことには、普及度合いが鈍化する可能性が高くなる
懸念が残ります。
6.まとめ
急速に普及しているスマホ決済。
経営者にとっても
- 手軽に導入できる
- 手数料が安い
- 入金が早い
- 集客ツールになる
- 購買データを収集できる
以上のようにメリット満載です。
キャッシュフロー健全化のためにも導入を促進していきたいスマホ決済ですが
- 参入業者が乱立
- 電子マネーに比べ操作が面倒
という課題も存在します。
ご自身の目指すビジネスの方向性や提供するサービスの特徴をしっかりと見極めたうえで
一番マッチするサービスを選択するのが、なにより重要です。
この文章を読んでいただいてありがとうございました。
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