消費増税で実施されるポイント還元、注意すべき4つのポイント

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こんにちは。
10月から消費税が8%から10%に増税となります。
政府はこの消費増税による景気落ち込み対策として
キャッシュレス決済に限りポイント還元という施策を打ち出しました。

ここでは消費増税におけるポイント還元について整理して
解説していきたいと思います。

1.消費者還元の仕組み

ポイント還元スキーム

出典:キャッシュレス・消費者還元事業 (ポイント還元事業)の概要(PDF) | キャッシュレス消費者還元事業

消費者還元の仕組みを図で表すと上図のようになります。

「キャッシュレス・消費者還元事業者」としての登録が済んでいるお店
クレジットカードや電子マネー等のキャッシュレス決済で買い物をすると
2% or 5%がポイントとして還元されるという仕組みです。

期間は2019年10月から2020年6月までの9か月間限定ですから
東京オリンピックの開幕前に終了するということです。

このポイント還元ですが5%or2%と少々ややこしいので
次から整理してポイントをお伝えします。

2.対象店舗や還元率は?

対象店舗と還元率を表にしました。

 

対象店舗還元率
中小小売、飲食、宿泊など5%
コンビニ、ガソリンスタンド、外食など大手チェーン店2%
百貨店、病院、住宅など一部除外業種還元なし

利用する際に注意したいのがキャッシュレス決済業者として
登録しているかどうか。
7月末までに全国約24万店が申請済ということで
登録が済み次第順次サイト上で公開される予定です。

10月が近づけば、制度のロゴの入ったポスターが店頭に張られて
還元対象の決済手段も分かるようになる見込みということで
今後は決済事業者がそれぞれサイト上に対象店舗の情報を公開し
専用の電話窓口を開く予定ということです。
店側に確認してから利用するとよいでしょう。

2-1.クレジットカード会社の対応

本日8月27日の報道によると主要6社のクレジットカード会社は
ポイント還元ではなく還元5%分を値引きとして処理するということです。
発表のあった6社は

  • JCB
  • 三井住友カード
  • UCカード
  • クレディ・セゾン
  • イオンフィナンシャルカード
  • MUFGカード

以上の6社となっており、
コンビニ各社も2%分を値引きで還元する方向ということです。

ちなみにこちらがキャッシュレス決済登録業者のリストになります。
https://cashless.go.jp/assets/doc/kessai_touroku_list.pdf

credit card

2-2.ポイント還元除外品目

尚、ポイント還元の対象外となる商品もありますので
ここに一覧を記載いたします。

ポイント還元除外品目名区分
商品券換金性の高い商品
切手換金性の高い商品
印紙換金性の高い商品
プリペイドカード換金性の高い商品
投信換金性の高い商品
株式換金性の高い商品
債券換金性の高い商品
外国為替換金性の高い商品
別途支援あり
住宅別途支援あり
病院非課税
薬局非課税
介護サービス非課税
学校(授業料、入学金、受験料等々)非課税

出典 日本経済新聞

換金性の高い品目についてはポイント還元を除外するようですね。

3.気を付けたい

ここで気を付けたいのが複数の決済手段を導入している店舗での買い物の場合です。
あるクレジットカードは還元対象なのに、
別のスマホ決済は未登録で対象外ということが可能性としてあります。

また、決済事業者は1カ月当たりの還元額に上限を設ける予定です。
大手クレジットカード会社は月1万5千円とする見込みということなので
支払額が一定を超えたら対象外になる点を覚えておきましょう。

4.増税前に買ったほうがよいものは?

では、増税前に買っておいておいたほうが良いものは何でしょうか。

買っていいものとしてまず挙げられるのが、
増税により確実に値上がりしそうなものです。
ほぼ決まった価格での購入が基本となる
レジャー施設のチケットや旅客運賃が代表的なものです。

遊園地や美術館などレジャー施設のチケットは、1日券6500円、観覧料1600円
といった税込みで切りのいい価格設定になっていることが多いケースです。
増税に伴い、これらが値上げされるケースが増えると予想されます。
飛行機や新幹線、電車、バスなど交通機関の旅客運賃も値上げの発表がありました。
参考:JR東日本
https://www.jreast.co.jp/press/2019/20190702.pdf

チケットや運賃には消費税の経過措置が適用されるため
増税前に買ったものを増税後に使っても、税率アップ分を追加で請求されることは無いので
10月以降に利用が確定しているものならば、増税前に購入しておくのが良いでしょう。
定期券や回数券も同様に9月までに購入しておくと良いです。
他にはエステや語学教室などの回数券も、同じ理由から増税前の購入がお得です。

この他には、医薬品、酒類も軽減税率の対象から外れているので
ある程度まとめ買いしておくのも良いかと思います。

express

4-1.買わなくてよいもの

それでは、買わなくてもよいものは何でしょうか。

洗剤やトイレットペーパーなどの日用品や、普段使いの衣料品
急いで買わなくても良いと思います。
なぜなら、増税後でも頻繁にセール対象になると思われるので
何も慌てて買いだめする必要はないと思えるからです。

飲食料品も軽減税率の対象となるので急がなくても大丈夫です。

また、オークションやフリーマーケットなどの個人間売買
そもそも消費税の対象外となっているので、これまで通りの扱いとなります。

まとめ

10月1日から施行される消費増税に向けてポイント還元の施策がでています。

ポイント還元は対象店舗と還元率が

  • 中小小売、飲食、宿泊など 5%
  • コンビニ、ガソリンスタンド、外食など大手チェーン店 2%
  • 百貨店、病院、住宅など一部除外業種 還元なし

以上のようなっていることを踏まえたうえで
事前に対象店舗のサイトや専用ダイヤルで確認したうえで利用するようにしましょう。
また、クレジットカード6社はポイント分を値引き、コンビニ大手も2%分は値引きで
還元
することも覚えておきましょう。

その他に増税前に買っておいたほうが良いもの、増税後に買ったほうが良いものも押さえて
振り回されずに賢く制度を利用するようにしていきたいものです。

 

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