50歳起業における資金繰りの基本と対処法を公開

finance

こんにちは。
昨日は50歳起業における「リスクの見える化」とその対処法についてお話させていただきました。
今日は機能の投稿で別途時間を割いて説明すると約束した「資金繰りの基本と対処法」について
ご説明させていただきます。
宜しくお願い致します。

資金繰りの基本

まずは資金繰りのポイントを7つにまとめました。

  1. 資金繰り表を作成する
  2. 入りは最小に、出は最大に予想する
  3. 支払い条件には敏感に。最初に良く考える
  4. 現金商売に優るものなし、と心得る
  5. 無借金経営がいいとは限らないことを理解する
  6. 倒産リスクにも備える
  7. 設備投資は資金調達とワンセットで行う

入るを量りて出を為す

経営者になったからには「入るを量りて出を為す」
この言葉を肝に銘じて、1円でも多くの売上を上げようと努力し、1円でも多く経費を節約するように心がけてください。
ビジネスを展開していくと、計画通りに進まないのは常です。
不測の事態が起きたときに慌てないように普段から無駄な経費の削減を進めながら、資金調達を検討しましょう。
その際には、なるべく人に迷惑をかけないような方策を講じるのも大切になってきます。

3か月先を常に予測して

資金繰りの際に最も避けたいのが、資金不足に陥って仕入れ先の支払いや給与の支払い、借入返済などができなくなること。
こうなると、これまで築き上げてきた信用や信頼関係を失うことになりかねないので
最低でも3か月先の資金繰りを予測しておきましょう。

資金繰り表の作成を義務付ける

資金繰り予測のために資金繰り表を毎月作成しましょう。

資金繰り表を作成する際には、収入は控えめに、支出は多めに予測するのがポイントです。
また、入金は遅めに、支出は早め予測するクセをつけるようにしましょう。

ここでは常にネガティブな状況を予測し、それに備えておくことで堅実に会社の運営ができるようになっていきます。

資金繰り対処法

資金繰りの対処法を6つのポイントに表しましたので、参考にしてください。

  1. ムダな経費の徹底削減・・・通信費、光熱費、交際費は常に見直しを
  2. 借入の検討・・・親族などへの借り入れの打診、金融機関への追加融資申し込みなど
  3. 労務関係のテコ入れ・・・賞与、給与の削減
  4. 取引先の相談・・・売掛金の支払いの前倒し要請や支払いサイトの短縮の要請
  5. 仕入れ先への相談・・・買掛金の支払い延期の要請や支払いサイト延長の要請
  6. 金融機関への相談・・・借入金返済のリスケジュールの申し出、元金部分の返済据え置きをの願い入れ

いざと言うときの予備資金を準備

前にも書きましたが資金繰りは現金主義を徹底するようにしてください。
「黒字倒産」という言葉があるように、帳簿上の利益があることと、キャッシュが常に手元にあるかは別の話になります。
なぜ、「黒字倒産」がおこるのでしょうか。

それは、現金が出入りした時点で損益を計算する現金主義でなく、取引が成立した時点で利益を計上する発生主義が
大きな原因になっているようです。
これは大企業ならともかく、小さな会社で未来の利益をそのまま認識してしまうという事は非常に危険です。
是非、入金されてはじめて利益と捉えるようにしてください。
実際、商品が広く知れ渡り、着実に売り上げがあがってきた頃にキャッシュが底をついてしまったというケースが
黒字倒産になります。
人間の血液にあたるキャッシュが回らなくなるためです。
こうした事態に備えて、予備資金を準備しておきましょう。

予備資金としては1年分の生活費が賄える額を事前に準備されることをおすすめします。

yobisikin

予備資金として創業融資を受けておく

この予備資金として、借りる必要がない場合でも、創業時は創業融資を受けておくことをおすすめします。
創業してからしばらくして、赤字の状態で融資を申し込みに行ってもまず貸してはくれません。
そのため、比較的借りやすい創業時に先に予備資金として融資を受けておくのです。

予備資金があるということは資金ポジションが高い(余裕がある)ので、いざというときに広告戦略を打てたりすることができるのでより集客を図ることができたりするようになります。

創業融資を予備資金として活用することは是非やりましょう。

創業融資を受けやすくするには

それでは予備資金調達につながる創業融資を成功させるためには何が一番効果的なのでしょうか。
金融機関との人脈でしょうか?腕のいいコンサルタントを見つけることでしょうか?
どちらも間違いではありませんが最大の要素は「刺さる事業計画書」が書けることです。

金融機関が認める「刺さる事業計画書」が書けるということは正しい準備ができているという判断につながり
結果として、融資だけではなく経営そのものが安定稼働に乗る確率が高いのです。

創業融資が受けられるような「正しい準備」をしましょう

まとめ

起業リスクの中でも関心度合いの高い「資金繰り」。
ここではその基本と対処法を中心にお話させていただきました。

ここでの基本ワードは

  1. 入るを量りて出を為す
  2. 資金繰り表
  3. 3か月先を予測
  4. 現金主義
  5. 予備資金

この5つのワードを対処法の基本的な考え方と心得てください。
そして予備資金を用意するためには創業融資を上手に活用するのも忘れずにおいて下さい。

この5つの考え方を実践できているかをチェックしていくことで、あなたの経営は軌道に乗っていくことと思います。
是非、肝に銘じましょう。

この文章を読んでいただいてありがとうございました。

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